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トラちゃんの悲哀

新春第一弾「夜が軋む」は、当の本人の思いの外好評で、無事終了しました。

女のひとり語り形式の小説なので、それをひとり語りしたら、
それはもう、ひとり芝居じゃないのか!とか突っ込まれるかと思ったんですが、
意外と、そんなことはもうどうでもよいのですね。
私もそう思ってやってるんですけど、悲しいかな、つい、、裏読みをしてビビってしまうという
小さいヤツなもので…

「骨が軋む」くらい頑張ってやってよかったです。
実際、ある領域を超える声を使おうとすると、骨に来ます。
ギシッって感じです。
が、まあ、ギシッって言わすと、それだけの声が出るので、
面白い方を選んでしまうんですが…

一段落して、久しぶりにネコの話。
それも、隣のトラちゃん。





隣には、トラちゃんという縞々猫がいます。
きなこに、きなこキャラメルで縞を書いたような、
ぼやっとした模様の♂です。

この子が、うちの姫たちが大好きで、
クロ女王様には、すでにフラれまくって、
見向きもされないので、
最近は、ナナ姫にl鞍替えして、
ナナを探して、家の庭にやってくるんです。

姫たちのために戸を少し開けてあるので、
私が帰って、二階へ上がると、
ベッドの上でトラちゃんが鎮座ましましてたことも!
お互い、ひええええ!です。
気の小さいトラちゃんは、もう動転してどこへ行ったらいいのか、パニック!

ある時は、しまっている玄関の硝子戸の向こうに、
きなこ色の塊がじっとしているのも見かけます。

庭先できなこが丸まってるなと思ったら、
クルマの下で、ナナがじっと威嚇してたり…

という事でお分かりのように、
ナナ姫も、まったく興味なし。
ていうか、尻尾を3倍くらいに膨らませて、フ~ッ!
けど、トラちゃんは、そばにうずくまってじっと、見つめているんですよ。
一定の距離を詰められず、顔半分物陰に隠して、
家政婦は見た状態で、じっと見つめる。
健気といえば、健気。
どんくさいと言えば、どんくさいトラちゃん。

なんで、こんなにモテないんだろう?

きなこ色のせいか?
尻尾が曲がってるからか?

母は「うちのクロちゃんはもっと、シュッとしたネコがすきやねん!」と
なんの根拠があるのかわからない説を唱えておりますが…クロに聞いたわけじゃないからね。

そういえば、最近はもういないけど、
えらく大きな黒猫が近所にいたことがあって、夏ごろ…
この猫、すごく声が悪くて、鳴き声はひどかったんだけど、
ナナは、その猫にはちょっと、ついて行ってた!
尻尾もすっと長くて、やや、アウトローな雰囲気で…

ナナ姫は、ワイルドがお好き。ってことか?

まあ、どう転んでも、トラちゃんに春は来ることはなく、
今日も来ぬ春をむなしく夢に描きつつ、
きなこ背中に悲哀を背負って、柱の陰から家政婦は見た、なのである。
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by futu-is-best | 2013-01-17 09:45 | 猫はなし