無事終了しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
そして、入っていただけなかった皆様、本当にごめんなさい。
また、やりますので、そのときは早めにお知らせするようにします!
反省。
一回きりの公演はかえって、緊張する。
二作品とも、久しぶりに読むもので、
「桜の森の満開の下」も、「犬を連れた奥さん」も、
かつての記憶をたどっていては読めなくて、
自分の言葉との感覚のつながりが変化してるのが、よくわかりました。
チェーホフは、おもしろくて、おもしろくて、
なんとか、そのおもしろさを伝えたくて、
男と、女を。
恋を。
出会ってしまうという、人生の不思議を。
そして、それが人生の真実であることを。
そんなチェーホフと並行して読んだからか、
「桜の森の満開の下」も、以前の印象より、
恋の話になったように思う。
以前は、異種の文化、文明の出会いを中心に感じていて、
戦後の、外国文化の流入をイメージして、
異種文化に触れて、混乱していく日本人を感じていたのだけれど、
今回は、もっと男と女で。
男と女も、異種文化で。
出会ってしまうということのどうしようもなさが、より感じられて。
出会ってしまった、感動してしまったら、
もう、分離することはできないのだと。
互いが互いを必要としているのだと。
男の側も、女の側も、同等なのだと、そう感じながら読みました。
卒業公演の「見よ、飛行機の高く飛べるを」でも、同じようなことがテーマだったなあと思う。
「知るって、知らないよりいいのよ。多分そうなの。」
人生はいつも、未知の時間の連なりで、
知ってしまえば、その前にはもう戻れないという、真理。
そして、そのことに戸惑い、翻弄されながら、前へ前へと進んでいく人間の姿。
愚かしく、かわいく、切なく、いとおしい姿。
私は、それを表現したい。
私がいつも、演目に選ぶものはそういうものなのだ。
そして、いつも私はそういう視点で、作品を読むのだ。
そして、それが私なのだ。
会場に入れなかったのにもかかわらず、
わざわざ、お別れを言いに来てくれた人もいて、
私は、感激でした。
これからも、ずっと、連絡とりあって、
励ましあって行こうね!
アニメーター学院の卒業生が何人も来てくれて、
打ち上げに参加してくれて、
いろいろな話ができて、
芝居の話で熱くなって、
仲間だなあ!と感無量。
幸せな夜でした。
子供のときから、若干、変な子でした。
どうしても、みんなと同じに考えられないことでジレンマに陥りました。
「ま、こんな人間がいてもいいじゃないか」と開き直って、
それでも、親や身内には理解不能な今までの人生だったかもしれない。
それでも、そんな私のやっている事で、勇気が出ると言ってくれる方々がいるということを
その皆さんから、私は力をもらって、自分の生き方を探させてもらっているのだということを、
この一年で、知りました。
これからも、元気に皆さんに会えるように、がんばります。
そして若い人たちへ、人生の不思議とおもしろさを伝えられるように。
ああ、なんか、涙出てきた。