日本の少年少女よ!
昨日、電車でさ、とっても可愛い女の子を見たよ。
二人掛けの席の窓側で熟睡。
大きなランドセル。
おきな肩掛けバッグに挟まれて。
黄色い帽子はずり下がって。
足元には、さらに大きな手提げ鞄と赤い傘。
天王寺から、和歌山行き。
最初の停車駅「堺市」を過ぎた。
熟睡中。
2年生?いや、1年生?「
小さい体がくったくったですねん」と言っている。
寝過ごしたらどうすんやろ。
胸に定期が…
隣が空いたので、
定期の行き先を探ろうと座って覗き込んだら、目を覚ました。
「どこまで?」
「三国ヶ丘」
「つぎやな」
「うん」
さて、準備する準備する。
帽子をはたっとかぶり。
ランドセルとハシッと担ぎ。
斜めに肩掛けバッグをエイヤッとひっかけ。
手提げ鞄と傘を手に、ドアへと移動。
その出で立ちたるや、もう、なんとも可愛いの。
だって、鞄の一つ一つが自分の上半身を隠すくらい大きいんやで。
肩掛けバッグには、運動気みたいのが詰め込まれ。
(見えてるってことは、ファスナーがしまりきってないってことは、結構乱暴に詰め込まれてる訳)
手提げには、お道具箱みたいのとか、なんか工作見たいのとか、とにかくがっさりと投げ込まれてて。
一年分の荷物を持って帰ってきたのな、きっと。
学年末やもんな。
ドアへ行くまでに、後方で、ガタリと物音。
「大丈夫か…」とおばちゃんの声。
三国ヶ丘のホームを歩くその姿。
大きな鞄で、制服の襟元はくちゃっとなって、
歩くたびに、鞄が邪魔そうで、引きずりそうで、
引きずってた、赤い傘は、手元を離れてホームに長く伸びてゆく。
もっと、計画的に持って帰っとけばよかったな。
でも、あんたのその気迫こもった姿に、おばちゃんは何かしら、頼もしさを感じたよ!
ああ、日本の少年少女諸君!細かいことは気にするな!
体力と気力が、君の未来を作る唯一の力だ!
頑張れ!
by futu-is-best | 2012-03-23 09:59 | 日記