レディースデイ!
水曜日なので、映画を見ました。
「あるスキャンダルの覚書き」
ケイト・ブランシェットとジュディ・ディンチ。
ああ、もう、怖い!
怖い!人間って。
自分って、孤独って。
空疎って。
怖い。
なんとなく、埋まっているように見える人生が
トムとジェリーに出てくるチーズのように穴ぼこだらけだったりしたら?
あるときその穴を埋めるような何事かが近づいてきて、
そのとき初めて、穴が見えてくる。
穴ぼこを埋めたいと思うのが、人情だろうよ。
しかし、それが、社会的には認められないことだったら?
でも、その穴を埋めたいという衝動のほうが、
これで埋まるのだという期待のほうが、
客観性を遠く押しやる。
怖い!
自我はどんどん、増長し、
客観性はますます余計な他者のいちゃもんみたいに感じてくる。
心理の不思議、心理の必然。
ジュディ・ディンチとケイト・ブランシェット。
かっこええやん、大好きな女優さんです。
「エリザベス」の時に二人に感動したけどね。
さらにその後、感動させられ続けている。
こんな怪女優に自然体でなりたいもんだ。
ジュディ・デンチの顔のしわは、荘厳でさえある。
そのしわに、人生が刻まれているのだ。
しかし、現実には、
迫り来る重力の攻撃に必死に抵抗する毎日なのだ。
遠いか、怪女優?
by futu-is-best | 2007-06-20 22:33