人気ブログランキング | 話題のタグを見る

私の親密感

今日は稽古がお休み。

ま、これからのハードな日々を考えると
休める時には休んでおけということで。
マキノさんも、執筆に集中したい、そして、完成させたい!ということで。

チケットを売るとか、
見ておかねばならない芝居を見るとか、
台詞を入れるとか、
やらなければならないことはいっぱいあるので、
無駄な時間は無い。

私は、大阪でやっている「ひとり語り」の今後の公演の打ち合わせ。
制作の笠原さんがちょうど、東京にくるというので、花伝舎で待ち合わせ。
近所のスターバックスでお話。
すると、
なんとそこに
ガマと岡森君!
なになに、こんなところで密会か?
ていうか、密会にならないだろう、こんなところで。

ま、岡森君が台本を稽古場に忘れたというので、
ガマが稽古場を開けてあげたということらしい。
そう、台詞を入れねばならないからね!
台本がないと、どうにもならんね。

前向きな態度、とも言える。

で、夜は知り合いの芝居を見に行く。
「ハイリンド」という劇団。

メンバーの多根くんと、ワークショップで一緒になったことがある。
いくつかのエクササイズを彼とやった。
彼は、いい感性を持った、まじめな俳優さんで、
とても真摯に、ワークショップに臨んでいた。
彼とコンビでやったから、私が感じ取れたことがあるのではないかと思う。
違う相手だったら、全然違う経験になっただろう。

そんな、ちょっとしたかかわりなんだけど、
私には、親密な人な感じがする。
短い時間しか共有してないのに、とても、親密な気がするのだ。

この前、リリパを見に行った時に、
板垣薔薇之助くんに会った。
彼とも、ワークショップで一緒になったったことがあって、
彼とやった、エクササイズの記憶は一生忘れないと思う。
とても、強烈な記憶なのだ。
彼もそう言っていた。

新しい感覚が生まれた、素晴らしい経験だった。
なぜか、とても、近しい気がした。
あれから、10年ちかく、話した事も、会ったこともなかったのに、
とても楽に話せた。

何年も一緒にいるのに遠い人もいっぱいいるけど、
一瞬の出会いで近い人もいる。

隠しようのない、自分を見られた相手というのかな。

いや、見られただけではだめだ。
見られただけで、見せてもらわなかったと思う相手は、
二度と会いたくない相手になる可能性が強い、少なくとも私の場合は。
(具体的な人生経験が頭をよぎったな。う~ん、思い出したくない)

見せたし、見せられた。

そんな相手なのだろう。

ハイリンドの芝居を見て、珍しく、感想以上のことを喋ってしまったのは
何かが、親密感を高めていたからだろう。
好きなんだな、まじめにストレートに芝居に立ち向かう姿勢が。
同じものを愛する人だと、感じているのだ。

言葉にすると、
芝居を介しての関係は、なんだか、エロチックなのだ。

経験にともなう感覚を語るって、エロチックな作業なのだな。

by futu-is-best | 2007-08-05 00:50