涙がでるのは、天気がいいから…

京都黒谷、真如堂。
今日は、「コスモス会」
学生時代から、それ以後もずっと、お世話になった喫茶店のママを偲ぶ会です。
13回忌。
丸々12年が経ったということですか。
早いですね、経ってしまった時間というのは…
御親族の方のほか、同級生、主治医の先生、
そして、私たち喫茶店のウェイトレスだった面々と、お客さんだった人々。
そして、その子供たちと、総勢21名。
ママが見たくて見たくて、見れなかった、みんなの子供たちが、
お墓に手を合わせています。
今日は抜けるような晴天で、
暖かくて、気持ちよい天気で…
でも、その晴れた空が、よけいに心を締め付けるような気がします。
ここにいない人をくっきりと浮かび上がらせる。
主治医の先生は随分と親しくお付き合いをしていたのに、
ママが喫茶店をやっていたなんて知らなかったそうです。
「でも、今思えば普通の主婦にしては、きっぱりしたところがあるなって思うこともあったわあ。
あの婦長さんは嫌い。だからあの婦長さんがいる間は入院しないとかって。私も嫌いでしたけど。だから、婦長が辞めたので入院してくださいって、お願いしたの憶えてるわあ。そうかあ、
なんだか、今日、いろんなことが繋がった気がする。コンナに沢山の人を繋いでいる方だったのねえ…」
お葬式の時、私はちょうど、公演中で参列できなかった。
「ラヴィアンローズスウィート」だったと思う。
後で聞いた話だけれど、葬儀屋さんが
「このひとは、なんか有名な人ですか?普通の主婦じゃないですよねえ」
と、驚いていたと言う。
それほど、沢山の人が別れを悲しんだのだ。
好き嫌いがはっきりしていて、厳しいこともさらっと言ってしまう。
そんな、ママに怒られに来てたような学生さんや、教授たちもいた。
ひとがどう生きたかは、死んだ時にわかるものだなと思う。
自分が死んだ後、人を繋げていける…
ここにいない人を思うのに、今日みたいな青い空は悲しすぎる。
心の奥のほうまで光りに照らし出されてしまう。
心の中に、涼しい風が入ってきすぎる。
まとまらない感情で、涙がでてしまう。
何のお返しもできないまま、今に至る。
私は何を返していけますか?
これからの時間で。
明るい空がただ笑顔のママみたいで、
それが、また、辛かった。
お墓参りの後、みんなでお食事。
大笑いして、おいしく食べて、飲んで…
また来年。
他のイベントも企画しよう!と盛り上がる。
一回の人生の出会いのつながり。
支えてくれる人たちです。
☆林英世☆
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by futu-is-best | 2007-11-03 21:34 | 日記