「ひとり語り」のマチ、ソワの間に
声と言葉の表現教室の生徒発表会てなものをやっている。
で、まあ、受付やらなんやら手伝ってもらおうと言う魂胆。
今日の帰りはその生徒さん二人と一緒。
テレビ番組の話で盛り上がる。
20代、30代、40代が揃っていた。
20「私、ちっちゃい時から、朝ドラ凄く見てました」
30「一番、昔ってなに覚えてる?」
20「ああ、ピアノです、純名理沙さんの」
30「それってつい最近やん」
40 入れず
30「私は、『マア姉ちゃん』です!」
40「ああ、田中裕子!」
30、40「熊谷真美!」
20「…」
40「ま、私なんか、大竹しのぶやね、なんやったかな『北の家族』やったかな、北海道が舞台の」
20、30「…」
40「あと、『雲のじゅうたん』な」
30「ああ、ああ」
40「浅茅陽子」
30「ああ。」
40「で、『おしん』な」
20,30「ああ」
40「あと、ポーラ朝のTV小説な、『こおろぎ橋』樋口加奈子やね」
…ポカ~ン…
もう、大変なことになってきた。
「ロンパールーム」か「ピンポンパン」か「ポンキッキ」かで時間の流れを確認する。
(私は籠を頭に載せ、ほうきにまたがってギャロップをしてました)
その後、大阪までテレビ番組の話は続く。
どの年代かは、このあとは想像してちょ。(もうめんどくさい)
「NHK、おもしろかったわ」
「私教育テレビよく見てました」
「四つの目とか、レンズは探るとか」
「ああ、ありましたねえ」
「なんですか、それ」
「なんか、科学番組やねん」
「あるがままを。カメラで追ってるみたいな」
「へえ」
「野生の王国、好きやったわ」
「なんか、ずっと現実をカメラで追ってる」
「そうそう」
「ああ、『兼高かおる世界のたび』ていうのありましたよね」
「ああ、あれも見たわあ」
「ええ、どんな番組ですか?」
「外国行って、事実をカメラが追ってるみたいな」
「世界は広かったからなあ、見るだけで十分やたねん」
「へえ」
「あ、あれ、『料理天国』」
「あ、見てた見てた、誰が出てたっけ」
「吉村マリ、竜虎」
「え、料理天国」
「そう、吉村マリと、竜虎が見たことないようなおいしいもん食べるねん」
「ああ、こんなもんがあるのかあと、ただ自分から遠い世界を見ているわけ」
「へえ」
「カメラで追ってるだけの番組多かったですねえ」
「いけるとも思わんかったし、知らんことばっかりやったからねえ、
ああ、世界は大きいなあと感心しながら、口あけてみてたなあ」
「へえ」
「あ、あれなんでした、ほら、かぐや姫を争って、なんか食べる奴!」
「ああ、あった、あった。フルコース食べるやつなあ」
「なんですかそれ?」
「熱いスープを無理やり飲み込んで、ロールパンを詰め込んで、とにかく、口に収めたら勝ちでかぐや姫に告白できると」
「でも、振られると、奈落のそこに落ちると」
「そうそう」
「わあ、その番組見たい!」
ああ、もう書くのに疲れた。
とにかく、最後は、
「プロポーズ大作戦」と「ラヴアタック」と「パンチDEデート」がごちゃ混ぜになって大変なことに。
しかし、あのかぐや姫争奪番組は、意味なく力技だったところが懐かしい。
あれがおもしろかった。
あの、なりふり構わぬ力の出し方を競う姿に男の魅力を感じていたのか。
電車の中で、30代と40代の二人は
「見知らぬあなたと、見知らぬあなたをデートで取り持つ、」
と声を上げて合唱していた。
すっごく迷惑な目で見られた。
ごめんなさいませでした。
▲ by futu-is-best | 2007-04-30 00:34